Celaid Therapeuticsは、当社のリードアセットである造血幹細胞治療製品「CLD-001」が、「AMED創薬ベンチャーエコシステム強化事業」における中間評価(ステージゲート評価)を無事に通過したことをお知らせいたします。
本評価の通過は、以下の主要な成果に基づくものです:
• 米国FDAとのPre-INDミーティングリクエストが承認され、当初の開発計画通りに進捗している点
• 動物モデルにおける有効性および安全性のポジティブな非臨床データが得られている点
• 細胞製造およびCMC(Chemistry, Manufacturing and Controls)関連の進展
今後も、CLD-001の米国における臨床POC(Proof of Concept)取得に向けて、開発を加速してまいります。
詳細は、以下のAMED公式発表をご参照ください:
▶令和7年度「創薬ベンチャーエコシステム強化事業」中間評価(ステージゲート評価)の結果について
本補助金への令和6年度採択時の発表内容については、以下をご参照ください:
▶令和6年度「創薬ベンチャーエコシステム強化事業」に採択されました(PDF)
<CLD-001(同種・造血幹細胞治療製品)>
CLD-001は、重度の希少血液疾患を対象とした造血幹細胞治療製品として開発しています。希少血液疾患である再生不良性貧血、原発性免疫不全症、先天性代謝異常症、鎌状赤血球症などは小児期から発症し、様々な身体・神経系の合併症も併発するため、予後が非常に悪い疾患です。現在、唯一の根治療法は同種・造血幹細胞移植です。一方で、同種・造血幹細胞移植には骨髄ドナー不足やHLAタイプの適合不一致などのドナー問題や、移植後の生着不全による移植関連死亡や移植片対宿主病(GvHD)などの副作用など、依然として大きなアンメットニーズがあります。
上記のドナー問題や副作用・デメリットを解決した理想的な造血幹細胞治療製品が当社の開発品CLD-001です。CLD-001はさい帯血バンクに保存されている凍結さい帯血を細胞原料とするためドナー問題を解決できることに加え、さい帯血中の造血幹細胞が少ないというボトルネックも当社独自の造血幹細胞増幅技術で解決することで、患者さんにとってベストなHLAタイプでの造血幹細胞治療製品を提供することが可能となります。HLAベストマッチかつ骨髄再建可能な造血幹細胞であるCLD-001により、造血幹細胞治療後のOverall Survivalの大きな改善が期待されます。